こんにちは、セルコホームBP（ビジネスパートナー）本部、店舗開発担当です。

本日は経営に役立つお話をお届けします。

「　失業の時だけではない！社会を支える雇用保険　」というテーマでお届けします。

■ 意外に知らない？雇用保険

「　雇用保険　」と聞くと、「　失業保険　」「　失業手当　」というイメージが出てくる方が多いのではないでしょうか？

実はそれだけではなく、「　雇用保険　」は多岐にわたって働き手と社会を支えています。

今回は、この知っているようで知らない「　雇用保険　」についてお伝えしていきます。

「　労災保険　」と「　雇用保険　」を合わせて「　労働保険　」といいます。

共に国が運営する「　労働者のための　」保険。

従業員を雇用する事業は原則強制適用です。

「　労災保険　」は「　仕事や通勤が原因で、怪我や病気をしたり、お亡くなりになってしまった　」場合に備える保険です。

それに対し、「　雇用保険　」は「　労働者が、失業や休業をした際にも安心して暮らせるように支援する　」という制度になっています。※「労災保険」についてはこちらのブログでご紹介しています。

保険料は、従業員と企業の双方で負担します。

企業は前払いで国に納め、従業員負担分は各月の給与から分割して徴収します。

ではこの「　雇用保険　」、具体的にどんな時に保険が給付されるのでしょうか？

■ 「失業」に対する備えだけではない！

「　雇用保険　」といえば、「　失業　」による給付が最も有名ですね。

失業し、収入がなくなってしまった場合には「　求職者給付　」。「　基本手当　」という形で受け取れます。

また、再就職をした場合は「　就職促進給付　」。

仕事上で必要な技能を身につけるため教育訓練を受けた場合は「　教育訓練給付　」などがあります。※参考：ハローワークインターネットサービス「雇用保険制度の概要」

ここまではよく耳にする話だと思います。

しかしこの「　雇用保険　」、実は失業者だけでなく在職者の失業を防ぐためにも使われているのです。

例えば「　介護休業給付　」。

これは家族の介護のために仕事を休業する際、給料の67％が保証される制度で、国の大きな課題である「　介護離職　」を防ぐ一助となっています。

現在、第一次ベビーブームに生まれた「　団塊の世代　」は、7割が75歳以上になろうとしています。日常生活に制限のない「　健康寿命　」は、2019年時点で男性が「72.68歳」、女性が「75.38歳」。

この世代を親に持つ人たちは50歳前後なので、まさに働き盛りの中堅社員であることも多いでしょう。

もしこの層が介護により抜けてしまうと、企業にとっても大きな損失になってしまいます。

そうした「　介護離職　」という社会問題を支えているのが「　雇用保険　」なのです。

そして、もう一つ大事なのが「　育児休業給付　」です。

厚生労働省の調査によると、育児休業取得率は男女ともに増加傾向にあり、女性の85.1％、男性の14.0％が取得をしているそうです。（2021年度）

「　育児休業給付金　」は、出産から仕事復帰するまでの間に「　安定して生活を送ること　」ができるように支払われます。

これもまた、重要な働き手である子育て世代の離職を防ぐことにつながっているのです。

つまり「　雇用保険料を払い、維持していくこと　」は、日本の社会的な問題を緩和させ、社会貢献につながる行動なのです。

■ 保険を払う意義

経営者の悩みは「　ヒト・モノ・カネ　」と言われます。

「　人件費　」や雇用保険をはじめとした「　社会保険料　」も、大きな悩みの一つでしょう。

しかし、そのお金が具体的に何に使われ、何に貢献しているのかを知るだけでも、意義があります。

「　社会保険　」があることで、働き手は健康と福祉が守られ、安心して働くことができます。

つまり雇用保険を含む「　社会保険料　」は、企業とこれからの社会全体の発展につながる投資とも言えるのです。

さて、今回のお話はいかがでしたでしょうか。

さて、こうした経営の話をきっかけに「売上を上げて、利益を残す仕組みを整えたい」「経営を最適化したい」という企業が増えています。

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こうした情報が、御社のビジネスのヒントに繋がれば幸いです。

（以上、セルコホーム店舗開発メールマガジンより抜粋）