【経営のコラム】「ヒト」の価値を最大化する「人的資本経営」とは?
- 2024.12.12
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こんにちは、セルコホームBP(ビジネスパートナー)本部、店舗開発担当です。
本日は、経営に役立つコラムをお届けします。
昨今、「 人的資本経営 」の文言を目にする機会が増えてきました。
「分かるようで分からない……」こう感じている方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな「 人的資本経営 」についてお届けします。
■ 人的資本経営とは?
人的資本経営とは、「 資源としての人材に投資を行い、最大限の価値を引き出して、企業価値の向上を実現すること 」です。
「 人的資本 」とは、従業員それぞれが持つ能力や経験などを、「 資本 」として捉える考え方のこと。
例えば、
・ 能力
・ 経験
・ イノベーションへの意欲
などを指します。
今までの経営では、「 人的資本 」への投資についてはほとんどの企業が後回しにしていました。
投資効果が見えにくい「 無形資産 」に投資するよりも、「 有形資産 」に投資したほうが、投資効果がわかりやすかったことが理由として挙げられます。
しかし最近では、「 無形資産 」が企業の成長に大きく関わっているということが分かりました。
「 人的資本経営 」は、全く新しいことを求められているわけではありません。
これまでの「 人材こそが企業の成長を支える 」という、本質的な考え方は同じです。
つまり「 ヒト(従業員など) 」について、改めて付加価値の源泉として着目し、従業員への投資を促進することで事業成長を目指す経営の考え方といえるでしょう。
■ 成功させるポイント
では、具体的に「 人的資本経営 」を成功させるためには、どのようなポイントがあるのでしょうか。
3つ ご紹介いたします。
〈 1、何を目指すのかを明確に示し、関係者を巻き込む 〉
「 人的資本経営 」の目的は、財務インパクトであり、企業価値を向上させることにあります。
関係者が共通の目標を理解するのはもちろん、その進め方についても合意形成することが重要です。
〈 2、自社にとって重要な戦略的指標を意識する 〉
他社と同じ指標を選んだり、良い印象を与えるために良好な数値だけを開示するケースがあります。
たとえ状況が良くない場合でも、解決すべき課題を示す指標を選択し、その進捗や達成度を公開することが重要です。
〈 3、取り組む優先順位をあらかじめ決めておく 〉
「 人的資本経営 」で取り組むべきテーマは多岐にわたり、「 働き方改革 」「 リスキリング 」など様々なテーマがあります。
自社の人事施策を整理し、売上、利益とどの程度相関があるのか、これらをまずは出来るところから着手していくことが重要でしょう。
■ 企業事例
では次に、具体的な事例をご紹介いたします。
2018年に設立した建設会社。
「 安心して働ける会社づくり 」を経営理念として掲げ、当初から就業規則など社内規定の整備に力を入れたそうです。
これにより、社員の義務や権利が明確化され、将来のキャリアパスや待遇を見通すことができるようになったといいます。
建設業では法定の現場人員配置があるため、人員数により受注の上限が決められます。
その為、多くの会社は受注を増やしたい場合、限られた人員の残業を増やすことで、受注(売上)を増やそうと考えることでしょう。
しかし同社では、「 残業を増やしてまで売上を増やさないこと 」を決めているそうです。
「 長時間労働を削減したり、柔軟な働き方が選べたりすることが大切である 」と考え、同社の月間の平均残業時間は、2020年に7.75時間だったのが2023年には2.71時間にまで減ったといいます。
今後は、柔軟な働き方をさらに推し進めるため、完全フレックスタイム制導入の準備を進めているとのこと。
この企業は、実践してきた様々な施策が評価され、2023年に東京都から「 ライフ・ワーク・バランス認定企業 」に認定されました。
さて、今回の内容はいかがでしたでしょうか?
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また、このほかにもエリア会議や各種施策を通じて、人的資本を最大化できるようなフォロー体制も整えております。
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こうした情報が、御社のビジネスのヒントに繋がれば幸いです。
(以上、セルコホーム店舗開発メールマガジンより抜粋)
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