こんにちは、セルコホームBP（ビジネスパートナー）本部、店舗開発担当です。

今後ますます加速していく高齢化社会。

工務店やハウスメーカーの私たちも、シニアマーケットを拡大していく必要性が出てきます。

そんな時に知っておきたいのが「　家族信託　」。

この分野は今後ますます注目されていきますし、ここを抑える事で他社との差別化も可能になります。

今回から、定期的に「　家族信託　」に関するコラムをお届けします。

■ がんよりもリスクのある病気とは？

急速に進んでいる高齢化。

今やがんよりも「　なりたくない病気　」と言われているのが「　認知症　」です。

「　認知症　」は、2025年には 65歳以上の「 約5.4人に1人 」が患うとされており、これからも増加し続けるだろうというデータが出ています。

「　認知症　」のリスクは病気だけではありません。

実は、「　認知症　」になると所有している資産が凍結されてしまうのです。

預金の払い出し、不動産の建築や修繕、売却などが制限され、

・　家を売りたくても、売れない

・　家を建てたくても、できない

・　家のリフォームをしたくても、できない

といった、「 できないことだらけ 」になってしまうのです。

三井住友信託銀行の調査では、認知症の高齢者が保有する資産の「 凍結資産 」は、2020年時点で 約255兆円。（金融資産が約175兆円、不動産が約80兆円）

2040年には 約349兆円 と、約1.4倍 に膨らむ見込みだそうです。

このような社会問題に対する対策として注目されているのが「　家族信託　」なのです。

■ 家族信託とは？

「　家族信託　」とは、家族に財産の管理・処分を任せる 1つの方法です。

この手続きを行うことによって、預金等や土地、建物といった資産が凍結されることなく、リフォームや修繕、所有しているアパートなどの管理、売却なども可能になります。

「　もし自分や家族が認知症になったら、家や所有しているアパートなどはどうなるのだろう？　」こうしたお悩みを持つ方は多く、これからも益々増えていくことでしょう。

そこで、工務店やハウスメーカーが「　家族信託　」に関するセミナーなどを開催し、知識を普及していくことが重要になってきます。

さらに、それがシニア層の集客や、新なマーケットの開拓につながっていくのです。

■ 家族信託を知っておくことのメリット

では次に、工務店やハウスメーカーが「　家族信託　」に関するセミナーなどを開催するメリットを見ていきましょう。

＜　1　＞　提案の幅が広がる

40歳以降で新築購入を検討している方は、世代的に、親の介護の不安を持っています。

ケースによっては「　両親の兄弟・姉妹の介護も自分が見なくてはならないのでは？　」という潜在的な不安がある方も。

ここを踏まえて話を進めるのと、そうでないのとでは、お客様の信頼度が圧倒的に変わります。

＜　2　＞　集客コンテンツが増える

工務店やハウスメーカーといえば、「ライフプラン」や「住宅ローン」といったセミナーが多いもの。圧倒的に差別化できるかといえば、難しいところです。

そこで「　家族信託　」に関するセミナーがおすすめです。

新築を建てたい世代とそのご両親に来ていただくこともできますし、シニア層のリフォームや修繕といったニーズも拾うことができるでしょう。

また、この話に興味がある方は、「　自分でアパートを所有している　」「　不動産を人に貸している　」といった方も多いです。

この層の方々からの信頼を得るのにも、「　家族信託　」は適しています。

実際、とあるハウスメーカーでは、モデルハウスでこの「　家族信託セミナー　」を開催。

そのハウスメーカーで家を建てた方はもちろん、不動産を複数所有している新規の方などが集まって、満員となったそうです。

さて、今後ますます注目されていくこの分野。

「　もっと知りたいけれど、時間がなかなか取れない　」「　なんだか難しそう　」と感じる方も多いことでしょう。

そこで、セルコホームでは今後、定期的にこの「　家族信託　」に関する内容をブログでお届けしてまいります。

また、「もっと早く知りたい」という方や、「イベントをやってみたいが、何から始めていいかわからない」という方は、お気軽にセルコホームまでお問い合わせください。

少しでも気になる方はお気軽に資料請求をご依頼下さい。

こうした情報が、御社のビジネスのヒントに繋がれば幸いです。

（以上、セルコホーム店舗開発メールマガジンより抜粋）