【経営コラム】「目標から、課題を明確に」 バックキャスティング思考で課題解決!
- 2024.09.16
- フランチャイズ ブログ 住宅、建築業界 経営コラム
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こんにちは、セルコホームBP(ビジネスパートナー)本部、店舗開発担当です。
本日は経営に役立つお話をお届けします。
ビジネスには様々な「 思考法 」がありますが、今日はその中でも「 バックキャスティング思考 」についてお届けします。
■ 2つの思考法
会議などで課題解決をしたり、方針を決める時には「 フォアキャスティング思考 」を使うことが多いです。
これは「 現在から未来を考えること 」。
例えば
・ 過去の販売データや客層から、来期の売上予測を立てる
・ 現在の商談数から売上目標を予測する
といったことが挙げられます。
これは組織全体の生産性や効率を向上させるのに適した思考法。
行動に結びつきやすく、成果も出やすいのが特徴です。
ただ一方で、過去の事例や制約を前提としてしまうので、「 できない理由を探してしまう 」ことがデメリットとなります。
そんな時に使える思考法が、「 バックキャスティング 」。これは「 未来から現在を考えること 」をします。
「 理想のGOALが実現した状態 」を前提に考えることで、「 できない理由 」を考える余地がなくなり、アイディアが出やすくなるのが特徴です。
では、どのような場面で、どう活用すると良いのか?具体的に見ていきましょう。
■ バックキャスティング事例とは
では、「 バックキャスティング思考 」の具体的な事例を 3つ ご紹介いたします。
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< 業績向上に >
1年後に前年比25%の売上アップをGOALに設定。そのためにはどれだけの新規顧客獲得や既存顧客との取引増が必要かを計算。それに基づいた営業戦略や広告戦略を策定する。
< 新しいサービスの導入に >
2年後に環境に優しい家づくりのサービスを提供することを決定。そのための技術研究、人材の教育、資材の確保などを逆算し、段階的に取り組むプランを立てる。
< 人材育成に >
3年後には、中堅社員から5人の新しいリーダー候補を選出し、各部署でマネジメント職として昇進させる。そのためのプログラムを立てる。
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この「バックキャスティング思考」の事例は、どれも中長期的な目標です。
目先の問題解決や、短期的な利益を生み出せるのは「 フォアキャスティング思考 」。
ですが中長期的なビジョンを掲げて達成していくには、「 バックキャスティング思考 」が役立つのです。
■ 具体的な手順とは
「 バックキャスティング思考 」の具体的な手順はこちらです。
1、 ビジョンやGOALを描く
最も大事なのがこのステップです。
現在の状況や過去の事例や制約を考えずに、実現したい未来を描き、自由な発想・アイディアを出していきます。
あまりにも現実離れしていると、実現可能性が低くなってしまうので、バランスをとりながら進めます。
2、 具体的な行動計画
次に、ビジョンやGOALと現在のギャップを考えて可視化。
ゴールへ到達するための必要な行動・リソースを具体化します。
ここでも前例や制約に縛られすぎず、できるだけ色々な方法や角度で見ていくことが大事になります。
3、 時間軸に沿って整理する
具体的な行動計画を、時間軸に沿ってマップを作ります。時間を入れることで、夢が予定に変化し、実現可能性がグッと高まります。
以上、「バックキャスティング思考」の 3つのステップ をお伝えしました。
これは、経営陣が経営方針を決めるときなどにも有効ですし、個人が自分の夢や目標、実現したいワークライフバランスなどを考える際にも有効です。
変化が早く、 不確実性の高いテーマが増えてくるこれからの時代に適した思考方法といえるでしょう。
さて、こうした経営の話をきっかけに、「売上を上げて、利益を残す仕組みを整えたい」「経営を改善したい」という企業が増えています。
少しでも気になる企業の方は、お気軽に資料請求をご依頼下さい。
こうした情報が、御社のビジネスのヒントに繋がれば幸いです。
(以上、セルコホーム店舗開発メールマガジンより抜粋)
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