今回は前回に引き続きカナダの基礎知識をお伝えしたいと思います。

さて、カナダの国土は世界で２番目に大きいという事は前回お伝えしました。

その大きな国土の約半分が森林です。

カナダの森林の総面積はなんと『約4億200万ヘクタール』！

・・・と言われてもピンとこないと思います。

日本の国土の11倍です！！！

桁が違いますね。

カナダは地球上の森林の約10％を保有している森林大国なのです。

また、カナダはその大きな森林を法律によって保護している国でもあります。

4億200万ヘクタールの内で伐採可能な森林は1億4400万ヘクタール（約35％）と決まっており、実際に1年間で伐採されているのは90万ヘクタールと森林全体の約0.9％に過ぎません。

さらに伐採が出来る企業も決まっており伐採をしたらそれと同等以上の植林をするという事が義務付けられています。

ブリティッシュ・コロンビア州では1995年に厳格な森林法が制定され、森林警察が常時パトロールにあたるという徹底した管理を行っております。

ちなみに違反者には最大で100万カナダドル※1カナダドル＝78.91円（8月1日6時時点）の罰金が科せられ、当然ながら伐採の権利も取り消されます。

国家ぐるみで森林の保護に取り組んでいる結果、カナダでは過去30年で伐採による森林減少率はほぼ0％に近い数値を実現出来ております。

※ちなみに森林破壊が社会問題となっているアマゾンでは30年間で4200万ヘクタール（全体の約8.4％）の森林が消失しております。

国を挙げて環境保全を行っているカナダが世界の森林を守り続けていくと言っても過言ではありません！