ツーバイフォー工法の住宅はリフォーム出来ない?
以前にもツーバイフォー工法は難しい?という記事の中でも触れている内容を今回は少し深堀りしたいと思います。
お客様はもちろん、工務店やハウスメーカーの多くの方からそのようなご意見を頂きます。
ただ、結論から申し上げますと決してそのような事はありません!
むしろ厳格なルールに従って建築しているツーバイフォー工法の住宅ですから、そのルールを理解していればそこまで難しくないと思います。
この画像をご覧ください。
こちらはカナダのケベック州に実際にある住宅です。
さぁ、こちらの素敵な住宅は建てられたのはいつでしょう?
正解は1875年です!
現在が2022年ですのでなんと築147年という事になりますね。
セルコホームが扱うカナダ輸入住宅がどれほど長持ちするかを証明してくれる建物でもあるのですが、驚くべきは住宅の変遷です。
建築当初は個人の邸宅でしたが、のちに2軒続きのアパートに改築されております。
それを現在住まわれているご夫婦が購入し、再び1軒の住宅に改築し直しました。
こちらに住まわれているご夫婦の声を借りると
「購入当時は真ん中に壁があって2軒に分けられており、入り口も階段もふたつありました。それをひとつにしてゆったりと使える間取りに変更しました」
との事です。
要するに140年以上の間に「住宅→アパート→住宅」とリフォームされているお家なのです。
住宅から住宅へリフォームしているならまだしも、用途が異なる建物へリフォームしている事に驚きですね。
それでは日本では何故「ツーバイフォー工法の住宅はリフォームできない」と言われるのでしょうか?
おそらくですが「ツーバイフォー工法の住宅は(したくても)リフォーム出来ない」という事ではないかと考えます。
要するに「ツーバイフォー工法に関して知識が無いので、リフォーム(がしたくても私には)出来ない」というのが正しいニュアンスかなと想像できます。
ツーバイフォー工法というと一般的にも特に珍しい用語ではなく、建築業界や不動産業界にいる方はもちろん、住宅建築を検討された事がある方であれば少しは耳にした事があるのではないでしょうか?
珍しい事でも無いのに知識が無いというのはどういう事でしょうか?
あくまでも予測の域を出ないのですが、原因の1つとして新設住宅着工戸数に対するツーバイフォー住宅のシェア率が大きく関わっているのではないかと考えております。
一般社団法人日本ツーバイフォー建築協会が出している2020年度の新設住宅着工戸数に対するツーバイフォー住宅のシェア率は「約11%」なのです。
※一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会HP より引用
要するに言葉としては聞いた事があるけど、シェアとしては約1割というのがツーバイフォー建築の現状です。
という事は実際に建築する側の人間(営業・設計・工務)も知識として持っているのは約1割に過ぎないという事なのです。
単純な確率の話をしますと、住宅会社が10社あればそのうち9社はツーバイフォー工法に関する知識がほとんど無いという事になります。
何でもそうですが知識が無ければ出来ないのは当然ですよね。
以上の事から題名にあるように「ツーバイフォー工法の住宅はリフォーム出来ない」という話が出てくるのではないかなと考えられます。
その他にも多くの原因があるとは思いますが、一つ言えることはツーバイフォー工法の住宅はリフォーム出来ますのでご安心下さい。
そしてセルコホームではツーバイフォー工法に取り組んで約30年という歴史がありますので、ツーバイフォー住宅のリフォームは得意です。
そのノウハウはセルコホームのカナダ輸入住宅FC(フランチャイズ)へご加盟を頂ければもちろん共有可能ですし、リノベ専門VCも加盟店募集しております。
ご興味のある方がいらっしゃればまずはお気軽にセルコホーム店舗開発部までお問い合わせ下さい。
担当:佐々木、加藤
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